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The Japan-UK Education Forum

年次大会のご案内CONFERENCE


2017年度 第26回 年次大会

日英教育学会第26回大会のご案内

●会場:千里金蘭大学(〒565-0873 大阪府吹田市藤白台5-25-1)
    メインキャンパス 3号館3716教室 会員控室: 同3712教室
8月28日(月) 10:00~11:30 運営委員会
   11:30~12:30 シンポジウム打ち合わせ
  12:30~  受付
  13:00~17:30 ■ 講演会&シンポジウム(公開)
《テーマ》現代日本の教育動向をどう見るか─英国人たちの視点
《パネラー》
〇ロバート・アスピノール(Robert Aspinall)会員(同志社大学グローバル教育センター)
英国のマンチェスター出身で、オックスフォード大学で政治学の博士号、日本と英国における教育学・政治に関心をもって研究を進めている。現在、日本と英国の中等教育の比較研究に従事している。
〇マーク・シェフナー(Marc Sheffner)氏(帝塚山大学人文学部)
オックスフォード大学を終えてから、日本に赴任。英語教育+異文化間コミュニケーションを中心に研究・教育活動を展開している。主な業績としてUsing TIES and a blog for an English Writing Class: an experiment using different Learning Management Systems,2008のほか、The Not Doing(Le Non-Faire)の翻訳も手がけた。
〇アール・キンモンス(Earl Kinmonth)氏(大正大学名誉教授)
米国ウィスコンシン州立大学を卒業、シェフィールド大学で日本史の講義を担当するなど、主に近代日本の思想史と社会史、英国、米国、日本で技術移転と技術実用化における技術者の役割を研究している。『立身出世の社会史─サムライからサラリーマンへ』(玉川大学出版部, 1995),The Self-Made Man in Meiji Japanese Thought: From Samurai to Salaryman(University of California Press, 1981)などの著書がある。
  18:00~20:00  懇親会 3号館2階 生協食堂
8月29日(火)  8:30~  受付
   9:00~11:20  自由研究発表
  9:00~9:45 ①青木研作(東京成徳大学)・石黒万里子(東京成徳大学)「イギリスの学校における健康教育の展開─PSHEの伝統とヘルシースクールアプローチ─」
  9:45~10:30
②岩槻知也(京都女子大学)「『新しいリテラシー研究』の動向とその意義」
  10:30~11:15 ③岡本洋之(兵庫大学)「五日市憲法草案作成者・千葉卓三郎(1852-83)の政治観と教育観─John Stuart Mill, "On Liberty"と中村正直訳『自由之理』、および同憲法草案の比較検討から考える─」
  11:30~12:30  総会 
 

《講演会.・公開シンポジウムの趣旨》
テーマ 【現代日本の教育動向をどう見るか─英国人たちの視点】

 周知のように英国では、1980年台から教育改革が進行していった。その範囲と規模は我々の予測をはるかに超えたものであり、何がどの程度変わり、現在どのようになっているのかを、逐一後追いすることは大きな困難を伴うものであり、したがって英国の教育に関する最新情報を入手することには一定の価値があったことはいうまでもなかった。
 しかしその一方で、日本においても20世紀末から徐々に教育改革が進展していったことも事実である。規制緩和、地方分権、学校の自主性・自律性、地元に根付いた教育などはこの動向を示すキィワードであった。このような動向のなかで新たな試みもみられるようになった反面、相も変らぬ教育界の風土や実態もまた否定できないであろう。
 このような我々の足場となる日本の教育の動向を踏まえながら、外国研究(英国の教育研究)を進めていかなければならないが、我々が所与のものと考え、常識として受け止めている日本の教育が、英国を基盤として教育を受けてきた人々にはどのように映っているのであろうか。また日本の教育の現状がどのように受け止められ、場合によっては我々のそれとは異なる見方があるのではないかと考えられる。
 日本の教育についての捉え方やその特徴などを、われわれとは異なる視点から提示してもらい、彼我の違いが発生する背景や考え方を検討しながら、今後の英国教育の深化に寄与できる論点や特徴を理解しようとすることが今回のシンポジウムのテーマの目的であり、趣旨である。

(コーディネーター:上田 学)

【交通アクセス】


【禁煙】

キャンパス内の建物内は全面禁煙です。また、敷地内は指定された場所以外での喫煙は禁止となっております。ご協力をお願いいたします。

【近郊の宿泊施設】

各自でご手配をお願いいたします。

【昼食】

夏季休暇中のために学食は開いておらず大変ご不便をおかけいたします。会場の周辺には、コンビニエンス・ストアはありますがレストランなどはありませんので、駅周辺であらかじめご用意いただくことをお勧めいたします。

《大会参加費》 1000円(一般)、500円(学生)
《懇親会費》  5000円(参加人数により変更することがあります)


  

2016年度 第25回 年次大会

日英教育学会第25回大会のご案内

●会場:京都女子大学 Y校舎(202教室)
8月27日(土) 12:30~ 受付
  13:00~17:30 講演会・シンポジウム(公開)
テーマ 【シティズンシップ教育の枠組みと実践】 
●ケヴィン・I・マシューズ氏 Kevin I. Matthews
  • Head of Citizenship, Human Rights and Genocide  Education The Thomas Hardye School, Dorchester Dorset
●片山勝茂 会員(東京大学教育学研究科・教育学部)
●蓮見次郎 氏 (九州大学法学部)
  • 慶應義塾大学法学部政治学科卒業。英国ケンブリッジ大学へ留学し、2008年にPhD取得。その後、関西大学人間活動理論研究センター、慶應義塾大学外国語教育研究センターを経て、2010年10月より現職。現代の規範的政治理論を学問的な基礎として、シティズンシップ教育や言語教育政策などの具体的な政策問題をフィールドとしている。また近頃は、民主主義社会における政治学のあるべき姿について考えている。
  18:00~20:00  懇親会(会場未定)
8月28日(日) 8:30~ 受付
  9:00~11:20
9:00~9:35


9:35~10:10


10:10~10:45



10:45~11:20
自由研究発表
①岩﨑真大(明治大学大学院) 「イギリス大学の学費と奨学金─EU脱退の影響と日本との比較(仮)─」

②石黒万里子(東京成徳大学)「現代英国の就学前における健康教育の展開─EYFSを手がかりに(仮)」

③岡本洋之(兵庫大学)「S.スマイルズら英国人が中村正直訳書を通して五日市憲法草案関係者に与えた影響─千葉卓三郎(1852-83)の教育論・政治論を中心とした考察─」

④水森ゆりか(京都女子大学大学院研修者)「学校評価結果に基づく学校改善に果たす地方当局の役割」
  11:30~12:30  総会 
  13:30~15:30 特別研究会(Y校舎202教室)
テーマ:イギリスのEU離脱
●講師:力久昌幸 氏(同志社大学法学部)
〈専門分野〉現代イギリス政治
※力久先生に1時間ほどお話しいただき、意見交換を行う予定です。 

《公開シンポジウム》
シティズンシップ教育の枠組みと実践

デヴィッド・キャメロン首相が、英国における多文化主義政策は失敗したという公的な見解を表明したのは、シティズンシップ教育の導入から十余年を経た2011年のことである。シティズンシップ教育の導入は、現代社会における民主主義の危機に対応することを目的としていた。移民・難民の増加、若者の政治への無関心、規範意識の低下、などの問題が、こうした危機の構成要素であるとみなされてきた。それからさらに約5年が経過した現在、イスラム圏の政治情勢はますます不安定化し、難民・移民をめぐるヨーロッパ諸国の葛藤は、いっそう深まっている。英国社会もまた、こうした人々を多く受け入れている国の一つとして、その様々な影響から免れてはおらず、ついにはEU離脱の是非を問う国民投票を行うまでに至っている。これらのことは、15年にわたる英国のシティズンシップ教育が効果のないものであったということを意味するのであろうか。
 多元化する現代の国民国家は、常に社会分裂の契機を抱えている。社会の中の文化、宗教、世代、嗜好などの多様化が、そのまま深刻な社会分裂に結びつきかねないのである。国民国家の体制では通用した統合原理が、もはや通用しなくなっているのだ。シティズンシップ教育は、そのような時代の新たな統合原理を模索するものとして、再びその存在意義、方法を真の意味で問われている。15年間、英国では果敢にシティズンシップ教育の取り組みと見直しが続けられてきた。
 本シンポジウムは、そうした英国のシティズンシップ教育の取り組みを概括したうえで、マシューズ氏と日本側パネリストの蓮見次郎氏、片山勝茂会員との議論、また、当日の参加者との質疑を通じて、その可能性と課題を明らかにし、最終的に今後の日本の学校教育における取組への示唆を得ることを目的とする。

(コーディネーター 清田夏代)

ゲスト・スピーカー
●ケヴィン・I・マシューズ氏 Kevin  I  Matthews    

  • 1984年、西ドイツのミュンスターで英国人の軍人一家に生まれる。サザンプトンで教育を受け、ボーンマス大学考古学部で化学を専攻した。大学院では地球物理学的遺跡調査、法廷考古学、ヨーロッパ的文脈における初期中世イギリスについて研究を行う。大学在学時は、英国全土及びマン島に及ぶ大規模な研究プロジェクトのコーディネーターを経験している。チャンネル4の番組であるタイム・チームの調査にも参加した。
     大学を優秀な成績で卒業した後、サザンプトン大学教育学大学院に進み、霊性と教育の関係、また、全人教育及び子どもの発達を促すための屋外活動の活用などを専攻した。修士号を取得した後、ドーセット州ドチェスターに所在するトーマス・ハーディー校で、神学、哲学、倫理学の教師となる。同校は、近年、英国で最大かつ最も優れた学校の一つとみなされている。氏は同校で、シティズンシップ、人権及びジェノサイド教育の主任を務め、UCLのホロコースト教育センターや英国ホロコースト祈念日トラスト(UK’s Holocaust Memorial Day Trust)、イージストラスト(Aegis trust)などと緊密に連携協力を行っている。
     氏は、英国予備軍人のキャプテンでもあり、また、英国王立芸術協会員でもある。登山やハイキング、写真、読書などを趣味とする。妻のジョアンナとの間に、マデレーン(9歳)とオリバー(6歳)の二児がいる。ノースドーセットのジリンガム在住。

【基調講演】13時~14時15分

「英国のシティズンシップ教育:導入の目的と今日の実践・課題─英国のシティズンシップ・人権・ジェノサイド教育のより幅広い活用の事例─」
Citizenship Education in the UK and examples of the wider application of citizenship, human rights and genocide education


【シンポジウム】14時30分~17時30分

日本側パネリスト

●蓮見次郎 氏  (九州大学法学部)

●片山勝茂 会員 (東京大学教育学研究科・教育学部)

通訳      中島千恵 会員 (京都文教大学) ・小口 功 会員 (近畿大学)

【会場についてのご案内】

京都女子大学 東山キャンパス Y校舎(下図㉖)202教室

交通アクセス

【宿泊】各自でご手配願います。

【昼食】夏期休暇中のため、学食は開いておりません。会場の周辺には、コンビニエンス・ストアが1件、食堂が数件ございます。

【大会参加費】1,000円(一般会員)、500円(学生)

【懇親会費】5,000円(参加人数により変更することがございます。ご了承ください。)


  

2015年度 第24回 年次大会

日英教育学会第24回大会のご案内

●会場:専修大学生田キャンパス9号館(120年記念館)2階
9月5日(土) 9:30~10:30 受付
   10:30~12:30 ■公開企画 第1部・講演会(92A会議室)
《タイトル》教育破綻からの再生: 失敗自治体の学校教育再生プロジェクト─権限剥奪・民営化された教育委員会:ロンドン・ハックニー区のラーニング・トラストによる教育改革─

ロンドン・ハックニー区子ども若者政策共同長官・       全国子ども政策担当局長連合会前会長
アラン・ウッド(Alan Wood)  氏
   13:30~17:10 ■公開企画 第2部・シンポジウム(92A会議室)
《テーマ》地方の教育改革とアセスメント—失敗自治体の教育再生プロジェクトとその評価—
《スピーカー》アラン・ウッド(Alan Wood)  氏
《指定討論者》木岡一明(名城大学)・山下晃一(神戸大学)
  17:30~19:30  懇親会 9号館5階 「キャビン」
9月6日(日)  8:30~  受付
   9:00~11:20  自由研究発表
   9:00~9:35  ●平阪 美穂(京都聖母女学院短期大学)
「スコットランドにおける保護者の学校運営参加への支援(仮)」
   9:35~10:10

●モリス・ジェンキンズ
「日英初等中等教育の発展を不平等の観点から分析」 

  10:10~10:45

●永田 喜裕(名古屋大学大学院)
「英国の教育政策形成における監査委員会の役割」

  10:45~11:20  ●山崎 智子(福井大学)
「1900年代イングランドにおける市民大学設立の意義―「大学」概念の変容という視点からの考察―」
  11:30~13:00  総会 

《公開企画の趣旨》

教育破綻からの再生: 失敗自治体の学校教育再生プロジェクト
─権限剥奪・民営化された教育委員会:ロンドン・ハックニー区の
ラーニング・トラストによる教育改革

1990年代末に破綻自治体と認定されたロンドンの貧困地域ハックニー区で、中央政府肝いりの教育再生プロジェクトが始まった。
 中央政府はハックニー区の地方教育当局(LEA)を閉鎖し、その全権限を民間組織に移管した。LEAの包括的「民営化」だ。その民間組織「ラーニング・トラスト」を率いて緻密な再生プロジェクトを成功させたのが同トラストのCEであったアラン・ウッドAlan Woodである。
 教育行政に私的セクターが関与することには、賛否を含めて多様な見解がある。私的セクターの関与によって生じる問題も懸念される。ただ、ハックニー区の場合は、この方法によって教育は顕著に改善した。そして、そのノウハウは他の地域でも参考にされるようになっている。
 アラン・ウッドが率いたラーニング・トラストが担ったプロジェクトは、具体的に何に注目してどう進められたのか。成否を左右するカギはどこにあったのか。学校との関係は、教員との関係は、そして地域との関係は。
 その舞台裏に至るまで、全貌を明らかにしたい。


《講演会の趣旨》
自治体教育行政(LEA)によっては改善不可能だったハックニー区の教育を、教育行政機能をテイク・オーバーした民間組織ラーニング・トラストは、一体どのようにして教育を再生させたのか。その実際について、改革を具体的にリードしたウッド氏に詳細にわたっておうかがいする。

《講演タイトル》
教育破綻からの再生: 失敗自治体の学校教育再生プロジェクト
権限剥奪・民営化された教育委員会:ロンドン・ハックニー区のラーニング・トラストによる教育改革

 司会・コーディネータ:広瀬裕子(専修大学)

講演者:アラン・ウッド(Alan Wood)(ロンドン・ハックニー区子ども若者政策共同長官・全国子ども政策担当局長連合会前会長)
   ※和訳ペーパー付き (英語講演資料和訳 吉原美那子(高崎経済大学))

通訳      中島千恵(京都文教大学) ・小口功 (近畿大学)

《シンポジウムの趣旨》
ウッド氏がリードしたハックニーの教育改革についての概要を確認して、その改革についての質的検討を行う。さらには、そこで使われた手法のうちハックニー独自に有効なものを切り分けながら、他の地域の教育改革に応用しうる知見の汲み出しを行う。

司会:小松郁夫(流通経済大学)

スピーカー:   アラン・ウッド
   ※和訳ペーパー付き  (英語講演資料和訳 吉原美那子(高崎経済大学))

指定討論者1: 木岡一明(名城大学)   「教育評価および教育改善施策の観点から」

指定討論者2: 山下晃一(神戸大学)    「日本と米国における教育改革との比較の観点から」

コメンテータ:  広瀬裕子(専修大学)
通訳:     中島千恵(京都文教大学) ・小口功 (近畿大学)

【交通アクセス】
最寄駅 小田急線 向ケ丘遊園駅

●新幹線の場合:
・東京または品川から新宿へ、小田急線急行で20分
・新横浜から町田へ、小田急線急行で15分

●向ヶ丘遊園駅(小田急線)北口より「専修大学前」行きバスで約10分
 →専修大学120年記念館前下車 (終点まで行かずにここで降ります) トンネル抜けて右側

●向ヶ丘遊園駅(小田急線)北口より「聖マリアンナ医科大学」行きバスで約10分
 →専修大学120年記念館前下車 トンネル抜けて右側

●向ヶ丘遊園駅(小田急線)北口より「あざみ野」行きバスで約10分
 →専修大学120年記念館前下車 トンネル抜けて右側

 「120年記念館前」バス停で下車し、向かい側のトンネルを抜けると、右手に9号館があります。上記バスの各路線は、1時間にそれぞれ3本程度ですが、バス停は隣接していますのでどの路線にもお乗りいただけます。

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禁煙

キャンパス内の建物内は全面禁煙です。また、敷地内は指定された場所以外での喫煙は禁止となっております。ご協力をお願いいたします。

【近郊の宿泊施設】

各自でご手配をお願いいたします。
★新百合ケ丘 (シティホテルあり、 「向ケ丘遊園」駅から急行1駅7分)
★町田 (ビジネスホテル、シティホテル多数あり、 「向ケ丘遊園」駅から急行2駅15分)
★新宿(ビジネスホテル、シティホテル多数あり、 「向ケ丘遊園」駅から急行5駅20分)

【昼食】

夏季休暇中のために学食は開いておらず大変ご不便をおかけいたします。会場の周辺には、コンビニエンス・ストアはありますがレストランなどはありませんので、駅周辺であらかじめご用意いただくことをお勧めいたします。

 書籍販売

 書籍販売をご希望の方は、大学への申請が必要となりますので、7月25日までに事務局までお知らせください。

 《大会参加費》 1000円(一般)、500円(学生)
《懇親会費》  5000円(参加人数により変更することがあります)


  

2014年度 第23回 年次大会

日英教育学会第23回大会のご案内

●会場:常葉大学静岡キャンパス瀬名校舎 3号館 3302、3304教室
9月1日(月) 10:30~12:00 運営委員会(3304教室)
  12:00~12:50 シンポジウム打ち合わせ(3304教室)
  13:00~14:00 基調講演(3302教室)
講師 安彦忠彦氏(名古屋大学名誉教授、神奈川大学特別招聘教授)
「育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価」
  14:10~16:00 シンポジウム(3302教室)
「日英のカリキュラム改革と学力観」

シンポジスト
・安彦忠彦 氏
・安藤雅之 氏(常葉大学教職大学院研究科長)
・鋒山泰弘 会員(追手門学院大学教授)
司会 小松郁夫(常葉大学)
16:00~17:00 総会(3302教室)
18:00~20:00 懇親会(学外のレストラン会場を予定)
9月2日(火) 9:00~ 受付(3304教室)
9:30~11:50 個人研究発表(一人35分)
(1)「イギリスの教育における訴訟と判例」
  永田 喜裕 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科)
(2)「イギリス連立政権下のアカデミー政策」
  青木 研作 (西九州大学)
(3)「英国の大学図書館における特別支援の取組みと特別支援  担当の根底意識:担当区分と支援体制区分を視座に(仮)」
  松戸 宏予 (佛教大学)
(4)「イングランドにおける管理職養成改革」
  植田 みどり (国立教育政策研究所)
12:00~12:30 全体討議
13:30~15:00 学会企画『英国の教育』(仮称)発刊について
15:00 終了

《シンポジウム「日英のカリキュラム改革と学力観」の趣旨》
 
「21 世紀型」の学力を巡る議論が活発になってきました。今年の春、国立教育政策研究所が発表した報告書『資質や能力の包括的育成に向けた教育課程の基準原理』(国立教育政策研究 2014.3 )や東京大学の学校教育高度化センターでの議論などはその典型です。きっかけは全国学力学習状況調査の B 問題、OECD のキー・コンピテンシー論など、様々です。
また、文部科学省に設置された「育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方に関する検討会」でも次の学習指導要領の改訂を視野に入れた議論が展開されました。その際参考として検討されたものの 1 つがイギリスの学力観やカリキュラム論です。
本シンポジウムではそれぞれのシンポジストから日英の議論を解説、考察していただき、日本での学力論やカリキュラム論への示唆を頂きたいと思います。そして、それらのご発表を題材として、学会としても日本における学力論やカリキュラム論、今後の新しい教育を担うべき教員養成の在り方等について、総合的に活発な議論を展開させたいと考えています。


基調講演者及びシンポジストの紹介

安彦忠彦 氏
1942 年東京都生まれ。東京大学教育学部卒業、大阪大学文学部助手、愛知教育大学教育学部専任講師、同助教授、名古屋大学助教授、同教授、早稲田大学教育・総合科学学術院特任教授を経て、2012 年 4 月より神奈川大学特別招聘教授。名古屋大学教育学部附属中・高等学校長、同大学教育学部長などを歴任。2005 年 1 月より第 3 期中央教育審議会委員。専攻は教育課程(カリキュラム)論(主に中等教育)を中心に、教育方法、教育評価。博士(教育学)。
《主な著書》
『改訂版 教育課程編成論 学校は何を学ぶところか』放送大学教育振興会、2006 年
『カリキュラム開発で進める学校改革』明治図書、2003 年
『中学校カリキュラムの独自性と構成原理』明治図書、1997 年 博士論文
『新学力観と基礎学力』明治図書 1996 年
『自己評価 「自己教育論」を超えて』図書文化 1987 年

安藤雅之 氏(常葉大学初等教育高度実践研究科長)
専門分野:社会科教育
日本エネルギー環境教育学会、日本比較文化学会、日本学校教育学会 等の理事
《主な著書》
・「今こそ『Learn』から『Study』への学習観の転換を」(日本学校教育学会紀要)
・「カンボジアにおける初等教育の現状と教員養成の課題」(常葉学園大学研究紀要)
・『子どもの自己形成過程を重視した生活科の授業づくり』(安藤 雅之・田宮縁編著)など

鋒山 泰弘 氏(追手門学院大学教授)
京都大学大学院 教育学研究科 修了
京都大学 教育学部 助手、追手門学院大学 文学部 講師、助教授を経て現職。
《主な著書》
・「教師になること、教師であり続けること」(共著)
・「現代イギリスにおける「固定的能力」観を克服する教育実践の特質」(単著)
・『「評価の時代」を読み解く:上』(共著)
・『授業と評価をデザインする:社会』(共著)、『教育実習 64 の質問』(共著)など
所属学会
教育目標・評価学会 常務理事、日本カリキュラム学会、日本教育学会、日本教育方法学会

****************

【学会企画『英国の教育』(仮称)発刊について】

この30年余、英国の教育は社会変容の中で目まぐるしい改革の対象となってきた。英国は古き良き伝統の国である反面、世界の動向に先駆けた数々の改革を展開する「急速に変化する国」でもあるといえる。このような変化とともに古くからの制度が存在し、また階層社会を反映した多様な文化が見られるなど、とても複雑な様相を呈している。

このような国の教育を研究対象としているわれわれも最新の情報や近年の動きを追う場合に困難に直面することは多いが、英国に関心を寄せる一般市民や英国の教育を勉強しようとしている初学者にとって、最新の、また確実な情報や全般的な理解をするために不可欠の入門書は皆無という状況が続いている。

もちろん英語の入門書やインターネットから得られる情報はあるが、体系的に英国の教育情報を取得するのに適当な文献がないことは、英国の教育に関心をもってもらう人々の輪を広げ、優秀な後進を育てるという観点からは決して望ましいとはいえないであろう。

学会創設からはや 20 有余年を経過した現段階で、上記のような英国の教育の全般的な理解ができるような文献を発刊することは、本学会の社会的な使命であるといってもよいと思われる。もちろん英国のみならず世界の情勢も時々刻々変化していくものであるから、それにあわせて今後も定期的に改定版を刊行していくことが望まれるであろうが、その中核となるべき文献をまず刊行し、今後はそれを軸にしながら英国の状況に対応させていかなければならないであろう。

幸いにして本学会には英国を研究対象とする多彩なメンバーを擁しており、就学前教育から高等教育まで、また教育制度、政策、歴史、さらには社会構造の特性と教育との関連等々、多様なテーマで研究が展開されてきている。このような状況を踏まえて、英国教育に関する概説書はあまり大きな負担を強いることなく、刊行可能であると考えている。

このような書物が刊行されれば、大学等での講義の教科書として利用できるだけでなく、英国教育に関心を持つ人々が増えていくことが大いに期待できると思われる。

【交通アクセス】


常葉大学公式サイト

JR 静岡駅から
•しずてつジャストラインバス静岡駅北口 6 番のりばから、『竜爪山線(瀬名川経由)[61] 瀬名新田行』または『竜爪山線[63] 則沢行』に乗車。(約 25 分、運賃:350 円)
•「西奈中学・常葉大学入口」で下車、徒歩 5 分

JR 草薙駅から
•しずてつジャストラインバス草薙駅前バス停留所から『草薙瀬名新田線 瀬名新田行』に乗車。(約 15 分、運賃 200 円)
•「西奈中学・常葉大学入口」で下車、徒歩 5 分

《大会参加費》 1000円(一般)、500円(学生)
《懇親会費》  4000円(予定:参加人数によって若干変更あり)


2013年度 第22回 年次大会

日英教育学会第22回大会のご案内
日英教育学会第 22 回大会 担当・岡本 洋之(兵庫大学)
2013年度の大会は、兵庫大学にてお引き受け申し上げることなりました。 本学は兵庫県東播磨地区2市2町では唯一の4年制大学で、大学院と3学部6学科、短期大部を擁しております。開校は1995年4月と比較的新しい私立大学ですが、前身の短期大学からは創立58年を数え、また本学の経営母体である学校法人睦学園は今年創立90周年を迎えました。
キャンパスは神戸市と姫路市の間にある加古川市で、遠方からいらっしゃる皆様には多少のご不便を申し上げます。しかしキャンパスは緑豊かで、その前には東播磨の名物である溜池が広がり、大都会の喧騒を離れた環境でございます。
本学会の開催は初めてですので、何かと行き届かぬ点があるかと思いますが、精一杯お世話申し上げたいと存じます。土曜日のシンポジウム、総会、懇親会、日曜日の個人研究発表への、積極的なご参加とご議論をお願い申し上げます。
それでは当日皆様にお目にかかりますことを、心よりお待ち申し上げております。

●会場:兵庫大学2号館1階101~103教室(両日とも)

●アクセス:こちらから

●費用: 大会参加費 1000円(一般)、500円(学生)  懇親会費 4000円(参加人数により変更することがあります)

●大会タイムスケジュール
 8月31日  11:00~13:00 運営委員会 (於:兵庫大学2号館103教室)
 12:30 受付開始
 13:30~16:45 シンポジウム「就学前の子どもに対する政策について」
(於:同2号館102教室)
シンポジスト:
●埋橋玲子会員(同志社女子大学)
 「就学前子ども政策の総合的検討(仮)」
●石黒万里子会員(東京成徳大学)
 「初等教育との接続にかかわって」
●田端和彦氏(兵庫大学)
 「我が国における就学前の子どもに対する政策について」
 17:00~18:00 総会 (於:同2号館102教室)
 19:00~21:00 懇親会(於:加古川プラザホテル)
 9月1日     9:30~12:30 個人研究発表(於:同2号館102教室)
 9:30~10:15  ●小松原祥子(武庫川女子大学・非)
「イギリスにおける音楽の教師教育」
10:15~11:00  ●鈴木麻里子(流通経済大学)
「英国メンタリング政策の現状と課題」
11:00~11:45
 ●松戸宏予(佛教大学)
「イングランドの大学図書館における特別な支援体制の背景」
11:45~12:30  ●全体討論

シンポジウムテーマ「就学前の子どもに対する政策について」

英国では伝統的に子育ては家庭で行われるべきものという考え方が強かった。戦後の福祉国家の基礎となったベバリッジ報告も、男性は労働、女性は家事という認識が強く、サッチャーもヴィクトリア朝的な専業主婦のいる家庭像を理想としていたと言われる。従って、英国の公的な保育制度は労働党政権まで必ずしも先進的なものとは言えなかった。公立の保育機関ディ・ナーサリーは困窮や障がいというニーズのある子どもを対象としており、共稼ぎで母親も就労している子どもについてはニーズがあるとはみなされず、公立ディ・ナーサリーは働く親のための保育を提供できるとはされたが、それを目的とした機関ではなかった。

 このように、英国では1970年代頃から、就労する母親の増大、離婚やひとり親家庭の増大などを背景に、保育のニーズが高まってきたにもかかわらず、3-4歳児に対し限定的な公的幼児教育は提供するが、就労する母親の保育については、親族や友人などによる保育、チャイルドマインダー、ナニー(ベビーシッター)、プレイグループなどのインフォーマルな保育に頼るか、高額な保育料を自ら負担するかという保育政策がとられてきた。

それに対し労働党政権の誕生によって、それまでの就学前教育・保育政策は大きく変わることとなった。1998年5月、政権を取るやいなや教育雇用相は協議文書『子どもケアへの挑戦』Meeting the Childcare Challengeの中で「全国子どもケア戦略」National Childcare Strategyを打ち出し、そこで次の三つの施策を提起した。①ケアの質の向上、②児童手当の増額や課税控除の導入などにより、より多くの家庭にとって支払い可能なケアとする、③ケアの定員の増大とよりよい情報の提供。また、幼児教育については、1998年9月からすべての4歳児に年間33週、週5日、一日2時間半の無料教育を提供し、長期的には3歳児にも同様な機会を提供する。

さらに2004年には、財務省HM Treasury、DfES、雇用年金省Dep. for Work and Pensionsが予算編成報告として政策文書『両親の選択、子どものための最善の出発:子どもケアのための10年戦略』Choice for parents, the best start for children: a ten year strategy for childcareを刊行した。ここでは先の「全国子どもケア戦略」の提言をふまえつつ、2010年までにすべての3・4歳児に週15時間、年間38週の質の高い保育を無料で提供することが目指されている。幼児教育については、3・4歳児の無料教育の一層の拡大が盛り込まれた。さらに、2010年までに子どもセンターをあらゆるコミュニティに設置することが提言されたことも注目される。この子どもセンターとは、就学前の子どもとその家庭に関わるサービスを総合的(holistic)かつ途切れることなく(seamless)一つの場所で(one stop shop)提供する施設として構想され、「就学前子ども政策の総合化」を担う組織である。

さて、こうした英国の就学前子ども政策の動向は、我が国の「幼保一元化」や「認定子ども園」についての議論、あるいは就学前教育と初等教育との接続についての議論などにどのような示唆を与えてくれるのだろうか。

 

また本シンポジウムは、アリソン・テイサム氏(Alison Taysum, University of Leicester)をお招きして、本年10月13日(日)に京都で開催を予定している「研究会」における議論に接続するものであると考えている。

<懇親会と宿泊>

 懇親会は、第1日(8月31日〈土〉)の19:00~21:00に、JR加古川駅(会場最寄りの東加古川駅から西へ一駅目)近くの、加古川プラザホテルにて行います。

費用は4,000円です。

加古川プラザホテル(〒675-0064 加古川市加古川町溝之口527、電話079-421-8877)

http://www.kakogawa-hotel.com/

 ご参加くださる方は、 nichiei.taikai2013@gmail.com までお知らせくだされば、幸いに存じます。

 

 なお、同ホテルに宿泊される場合には、電話でお申し込みくださいまして、その際に「日英教育学会員です」と言ってくだされば、宿泊費が10%割引になります(ネットではこのお取扱いはできないとのことです)。ただ、残室が少なくなっておりますので、ご希望に添えないかもしれません。その場合はあしからずご了承くださいませ。

 すでに同ホテルに予約された方は、たいへん恐縮ですが、あらかじめ再度同ホテルにお電話いただきまして、その旨おっしゃってくださいませ。割引が適用されます。


2012年度 第21回 年次大会



日英教育学会第21回大会のご案内

 日英教育学会21回大会担当:沖 清豪(早稲田大学)

2012年度の大会は久しぶりに早稲田大学でお引き受けすることになりました。また本学会黎明期の研究会時代以来およそ20年ぶりに戸山キャンパスにて開催いたします。

あいにく夏季休暇中、節電要請、さらに戸山キャンパスでの新校舎建築中と重なり、ご参加の皆様にはご不便をかけるばかりになるかと存じますが、年に一度の機会を有効に活用していただけますよう、準備を進めさせていただきます。両日ともキャンパス正門は閉まっておりますので、正門受付にお声をかけていただき、入構していただきますようお願い致します。会場は目の前の3階建ての建物(33-2号館)の2階となります。

土曜日の自由研究発表および懇親会、また日曜日のシンポジウムに皆様の積極的なご参加とご発言をお待ちしております。なお大会が近づきましたら、改めて各種情報をお知らせ致します。
※ 当初のご案内では懇親会の会場を大学本部の食堂楠亭で開催すると告知しておりましたところ、節電対応で九月第三週までの土日が一斉休業となり本部建物の入構ができなくなりました。そこで、やむなく会場を戸山キャンパスそばにあるお店に変更させていただくことにいたしました。参加費も4000円と当初ご案内より若干安く設定できましたので、ぜひ多くの皆様のご出席をお待ちしております

●会場:早稲田大学文学学術院(戸山キャンパス)33-2号館 2階第1会議室(両日とも)
    →会場地図
9月1日(土) 10:30~12:30 運営委員会
  13:00~17:00 個人研究発表
  ①13:00~13:40  飯田明葉(東北大学教育学研究科)
 「英国における障害児教育専門職の変容
  ─SENコーディネーターの役割に注目して─」
  ②13:40~14:20 松戸宏予(佛教大学)
 「イングランドの10大学図書館にみる
  特別支援プロジェクトのプロセス:時系列分析を中心に」
  ③14:30~15:10 宮島健次(西武文理大学)
 「Mossbourne Community Academyの成功の鍵
  ~Britain's worst schoolからBritain's Bestへ~」
  ④15:10~15:50 吉原美那子(高崎経済大学)
 「英国における子供の貧困と社会保障
  ─教育と福祉からのアプローチ─」
⑤15:50~16:30 鈴木慎一
 「Brian HolmesのProblem-ApproachとConventionalism
  ─Popperとの対比」
  ⑥16:30~17:00 全体討論 
17:00~18:00 総会
  懇親会
 ULTRA CAFE(西早稲田1-1-7-2F)→会場地図
 ※会場が変更になりました。
9月2日(日) 09:30~12:30 シンポジウム「日英の教員養成の比較研究」 
提案者 ① 高野和子(明治大学)
    ② 佐藤千津(東京学芸大学)
    ③ 冨田福代(大阪教育大学)

《大会参加費》 1000円(一般)、500円(学生)
《懇親会費》  4000円(予定:参加人数によって若干変更あり。会場変更に伴い当初より値下げしました。)

《シンポジウム「日英の教員養成の比較研究」の趣旨》
 
─どのような教員養成モデルがどのような教員と教育活動を生み出すのか一

 戦後我が国の教員養成制度の原則は、①大学での教員養成、②開放制とされてきた。2006年の中央教育審議会答申「今後の教員養成・免許制度の在り方について」もこの二つの原則は維持することを言明していた。一方、この中教審答申で繰り返し使用された言葉は「『理論』と『実践』の融合」であった。

 その後、2009年政権交代時の民主党のマニフェストから2012年3月の中央教育審議会「教員の資質能力向上特別部会・基本制度ワーキンググループ」に至るまで、我が国の教員養成制度改革の方向性は「教員養成の修士レベル化=高度な職業人養成」にあることは間違いがない。そしてその内実を構成する理念は、この「『理論』と『実践』の融合」、学校現場での教員養成、教育実習の長期化を含んでいることも容易に理解できる。

 こうした「『理論』と『実践』の融合」という言葉で方向付けられる今日の教員養成改革の実際を見たとき、先の戦後教員養成改革の二つの原則は揺らいでいるように思える。学校現場での教員養成は教員養成における教育委員会の立場を強化し、さらに、多くの都道府県で実施されているいわゆる「教師塾」は、まさしく教育委員会による教員養成ともいうべき状況となっていることは否定できない。また、教員養成の修士レベルへの引き上げは開放制の原則を実質的に大きく歪めていく可能性を示している。

 一方、我が国の教員養成制度の二つの原則から、英国の教員養成制度を照射した場合、英国では初等学校教員養成と中等学校教員養成とを異なる原理で実施する一方で、基本的には、閉鎖制原則を採用してきたと捉えられる。また、英国は世界的に見て最も長期にわたって実習を行っている国の一つであるといえるのであり、この点においても日本とはまさに対照的な位置にある。

 さらに、英国において実施されている伝統的な「トピック・ワーク」や「プロジェクト方式」の授業はこのような教員養成制度と無関係なのだろうか。つまり、教員養成制度の在り方は、その教員が行う教育実践の有り様と深く関係していると考えるのが自然であろう。とすれば、我が国でも教員養成の修士レベル化が教職の専門職化を志向するものであるならば、そのような課程を修了して教員となった者による教育活動は、創造性豊かな自律的な教育活動になると考えられるが、本当にそれが保障されるのだろうか。

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 以上の「日英教員養成の比較研究解題」は学会事務局で作成したものですが、その際、三つの教員養成制度モデルを念頭に置いています。それは第一に従来の我が国の教員養成モデル、第二は現下にいくつか提案されている近未来の日本の改革モデル、そしてその参考枠としての英国の教員養成モデルです。

 報告者の方々には、この「解題」の提起を受けて、それへの応答として自由に論点を設定し報告を準備するようお願いしました。論点としては、例えば、まず、英国の教員養成制度はどのようなものであり、どのような教育実践を行うどのような教員を生み出すことを志向しているのか、あるいは実際にはどのような教員を養成し、現実の教育サービスにいかなる効用と問題点を排出しているのか、といったことがあるでしょう。また、そのような英国の教員養成モデルが、従来の我が国の教員養成モデルとどう異なり、そして、我が国の教員養成改革にどのような示唆を与えるのかという検討もあり得ます。発表者にはご自由に論点を設定していただき、その報告を受けて、英国と比較しつつ日本の今後の教員養成教育の在り方をどのように展望していくか、参加者の間で活発な議論が行われることを期待します。


2011年度 第20回 年次大会

2011年9月3日(土)
  ~9月4日(日) 
京都女子大学 〒605-8501 京都市東山区今熊野北日吉町35 
 ●個人研究発表 1  岩下 誠(慶應義塾大学教職課程センター)
「イギリス公教育史の中のヴォランタリズム─研究成果の総括と展望─
2 青木 研作(西九州大学)
「英国公教育制度における学校供給主体の多様性とその今日的課題」
3 鈴木 俊之(青山学院女子短期大学)
「高等教育改革と組織の対応」
4 今井 貴子(成蹊大学)
「ポスト福祉国家時代における参加型社会の制度デザイン」
5 広瀬 裕子(専修大学)
「イギリスの性教育政策が表出した成熟近代の政策枠組み─国家による私的領域のメンテナンス
 ●シンポジウム  「英国の教育研究をどう進めるか」
パネラー: 小口 功(近畿大学)
      山村 滋(大學入試センター)
      小松 郁夫(玉川大学)

《シンポジウムの趣旨》
これまで日英学会のシンポジウムは英国から研究者もしくは実務家を招へいし、その方のかかわる領域に関して、英国における事情や事態の進展状況の説明を受けることを主軸にしながら、英国で進行している現象についての理解を深めるという形式をとってきた。
  本年の大会では、これまでの形式をあらため、斬新なテーマで広く学会会員の叡智を集め、英国の教育研究のみならず、日本との対比を通じた研究をいっそう深めることを念頭においてテーマを次のように設定したい。

「英国の教育研究をどう進めるか」

これまで本学会では英国の教育に関心を持つ方々によって組織され、相互の研鑽と同時に英国の最新事情の提供に努めてきた。他の多くの学会がそうであるように、英国への関心の持ち方やその基盤となる問題意識などについては、研究にあたる各自が固有に保持し、また個別に解決すべき問題としてとらえられてきた。その結果、研究自体が鋭角化、極所化し、明らかにすべき全体像が見失われてきているという状況が多々見受けられる。他方では英国での改革動向の進展が早く、それを追うことが日増しに困難になっていくと同時に、地球の裏側にある国の教育事情を的確に把握していくことがそう容易ではないため、一度は英国を研究対象としたものの、その後継続して研究していくことを放棄していく傾向があることも否定できない。このような事態が一般化していくと英国教育を研究していく人材が徐々に枯渇していくことも懸念される。とくにこれからの研究を担っていく若手研究者や院生が恙なくそのキャリア成長をとげ、英国の教育研究の流れが淀みなく発展していくためには、研究の第一線におられる会員に研究上の技法や留意点、あるいは独自の着眼点に関する知見のほか、若手に伝達したいポイントなどについて話題を提供していただき、それを基にしながら英国の教育研究をどのように進めるべきか、あるいはどのように進めることが望ましいかなどについて検討していくことに大きな意味があると考えられる。
多くの学会で不問に付されてきたこの種の問題を共通の課題として検討し、多くの会員の共有するテーマとして今後における本学会の一層の発展の基軸とするためにあえてこのような問題を提起した次第である。多くの会員のご理解をいただきながら「英国教育研究」の意味とその進め方について考えていきたいと思っている。

会場準備の都合上、大会に参加していただけるかどうかにつきまして、事前にお知らせ願えれば幸甚です。よろしくお願い申し上げます。

《大会参加費》会員1000円 学生500円

《懇親会費》3,500円


information

日英教育学会 事務局

〒114-0033 
東京都北区十条台1-7-13
東京成徳大学子ども学部
青木研究室内
(事務局の住所が変わりました。
ご注意ください。)